菊文

日本を代表する秋の花として親しまれています。花期が長く抗菌効果や薬効があるため、邪気を払い長寿を願う「重陽の節句(陰暦9月9日)」に用いられてきました。

紅白−菊−

明治から大正時代に仕立てられた女性の着物地の一部です。何種類もの菊が見事に咲き誇る「菊尽くし」、垣根を組み合わせた「菊籬(きくまがき)」の意匠は、いずれも代表的な菊の文様です。 秋草の一つである菊は、絵画や工芸品の主題としても多く用いられています。奈良時代に中国から薬用として渡来し、平安時代に観賞用となりました。宮中では陰暦九月九日の「重陽の節句」に菊の花弁を浮かべた酒を酌み交わし、菊の花に綿を乗せ夜露を含ませて身体を拭う行事が行われました。強い抗菌効果や各種の薬効があり、邪気を払い長寿を保つとされてきたためだと考えられます。 「誕生と別れ」を連想させる「紅白」の色で彩られ、人の一生を表しているかのような着物地。そこにちりばめられた沢山の菊の花々からは、纏う人の健やかで幸せな人生を願う想いが伝わってきます。

菊文

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