環境省 環境ビジネスの先進事例集のホームページに
WATALISのアップサイクルの取り組みが紹介されています。

出典:http://www.env.go.jp/policy/keizai_portal/B_industry/frontrunner/reports/r2engine16_watalis.pdf

環境省ホームページ
環境ビジネスの先進事例集のページ
地域に根付く文化や技術を商品にすることで可視化、再び世の中へ

アップサイクル

「アップサイクル」とは、役割を終えた品をリメイクし、価値を高めて再び世に送り出すことです。
持続可能であることを目指したサスティナブルなものづくりの新しい手法で、素材を原料として考える「リサイクル」とは異なる考え方です。新しいアイディアでもとの製品を生まれ変わらせ、新たな価値を持たせることを言います。

WATALISが着物のアップサイクルに取り組むのには、理由があります。
それは、日本の衣料品のリサイクル率の低さです。
衣類の多くが、ゴミとして捨てられてしまっているのです。

これは、現代日本が抱える大きな課題の一つです。

WATALISでは、これまで延べ10tの古い着物地を回収し、リメイクしてきました。
古い着物の中には、現代の女性の体格に合わない小さなサイズのものや、小さなシミや穴があるものなど、着るのが難しいコンディションのものが多く含まれています。
このような古着は、裁断してウエスにしたり、繊維に戻して軍手に加工するなどのリサイクルも行われていますが、コストが高いため取り組みが進んでいないのが現状です。
一方、アップサイクルなら、小物などにリメイクすることによって、こうした状態の着物地に新しい活躍の場を与えることができるのです。
わたしたちは、アップサイクルを事業とすることにより、微力ながら、衣類の廃棄量を減らす一助になっていると自負しています。

衣類、そして着物は、ただの着るだけのモノではありません。
一枚一枚に、縫った人、贈った人、着た人の気持ちがこもっています。
例えば嫁入り支度の着物は、準備してくれた親の愛を思い出させてくれるお守りのような品。
衣類としての役割を終えた後も、たくさんの人の心を伝えていくモノなのです。

纏う人の幸せを願う「心」と日本固有の伝統的な美しさを、大切に次世代に受け継いでいきたい。
人々の想いが詰まった衣類の、再利用を進める一助になりたい。
WATALISではそう考え、アップサイクルに取り組み続けています。

「アップサイクル」への取り組みは、SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」に準じています。

SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」